#5_前略 けーじ様 (2019/8/7)

前略 けーじ様
 
某レジャー施設、楽しめたかしら?アンタって本当、ハマった時ののめりこみ方が凄まじいわよね。笑
 
この前読んだホリエモンの本に「これからAIに仕事が奪われていく中で、生き残れるのは人間力のあるオタクだ」っていうようなことが書いてあったんだけど、その時に真っ先にアンタの顔が思い浮かんだわ。
 
きっとアンタに替わるAIも、このさき出てこないと思う。これからの未来、引っ張っていくのよ。
 
あと、アンタは自分の"好き"を文章で発信することもまた好きなんだなって思う。Instagramの投稿もそうだけど、今年の洋楽ランキングなんてのも書いてたじゃない?「文章を考えてる時、いろんなことを忘れられる」って言ってたけど、それって好きなことやってる証拠じゃないかしら。
 
アンタと知り合ってからの8年間、共通の趣味なんてほとんどなかったと思うけど、ようやく「文章を書く」っていう共通の趣味を見つけた気分よ。
 
この往復書簡、続くことを願うわ。笑
 
じゃあ、手紙でもらった他のトピック、返していくわね。
 
 
まず、前回アンタが引用してた
ヒトは「怒りの対象の相手」に攻撃するのではなく、対象の相手とは別の「自分より弱い相手」を攻撃する。
だけど、これってどうなのかしらね。
 
率直な感想だけど、"ヒトは..."なんていう主語で、まるでみんなに当てはまる共通の特性のように一般化してしまうのは少し乱暴な気がしたわ。
 
だって、「怒りの対象の相手」に正面から立ち向かっていくような、勇敢な人だっているじゃない?まあ、そういう人って、私の経験の範囲では大体が"空気が読めない"っていうオプション付きだったりもするんだけど。
 
まあでも、確かに対象の相手とは別の「自分より弱い相手」に矛先を向ける人もいるわね。
 
そういう人に対しては、アンタも言ってるけど、気にしないようにするしかないんじゃないかしら。適当に受け流しておけばいいと思う。
 
アタシも昔、アタシのレビューだけボロクソに指摘してくる先輩がいて、辛い時期があったの。しかもその指摘ときたら、今思えば重箱の隅をつつくようなことばかりでね。でもその頃のアタシは経験も知識もなかったから、素直に落ち込んじゃってたわけ。
 
でも時間が経って、ある程度自分で少しずつ仕事回せるようになると、もらった指摘が"重箱の隅のものかどうか"がだんだんわかってきた。そうすると、自然とその重箱先輩の指摘を受け流せるようになってたのよね。
 
だから攻撃的な人のことは適当に受け流して、自分のペースで出来ることを一つずつ増やしていく、これに尽きると思うわ。
 
 
次に、アタシのBUCKET LISTに変化はあるか?ってことだけど、
 
確かに熱が冷めてる項目もあるんだけど、興味が"ゼロ"になった項目はないと思ってる。だから、追加はあっても、削除は無いわ。
 
それに目標がコロコロ変わるのは別にいいんじゃないかしら?アタシ、一つの目標に対して粘り強く努力できるのなんて、金メダリストかノーベル賞受賞者くらいだと思ってるから、それほど抵抗はないわ。
 
むしろ、新しい興味が芽生えたのに、それを見過ごす方がもったいないって思っちゃう。だから、これやってみたいっていう本能には、素直に従うことにしてるの。たとえその時の目標を投げだしてもね。
 
ちなみにあんたも自分の"好き"にはしっかり従う側の人間だと思ってるわ。最初に言ったけど。笑
 
 
そして、対談記事の件。
 
あたしは、ICレコーダ使うくらいの気持ちで提案したの。笑
でも、どういうレベル感のものにするかは、まずあんたの反応を見たいって思ってた。
 
っていうのも、会話を文字に起こすのって、ものすごい大変なのよ。
 
あたし、新入社員の頃に"執行役員の話を聞こう"みたいな新人企画があって、そこでICレコーダーで録音したインタビューを記事に起こす担当だったから、実はやったことあるの。
 
1時間くらいのインタビューだったんだけど、記事起こしにものすごい時間がかかったわ。十数回はインタビューを聞き直したと思う。
 
その時に苦じゃなかったのは、相手が執行役員っていう、うちの会社の中では神様みたいな人だったからだと思うの。
 
このお偉いさんのエッセンスを学べるなら、この時間も無駄じゃないって、そう思えたから。
 
そう考えると、あたしたちの稚拙な対談を何回も聞き直すのって、ただの拷問でしかないわよ、きっと。笑
 
だから、やり方に工夫はいると思ってる。あんたが言うようにトークテーマを準備するとか良いわね。そういうメリハリはいると思う。とりあえず、ICレコーダ案で、最初やってみましょ。お試しで。
 
 
そして、最後。なぜ節目節目でアンタに会いたくなるのか。
 
まずはアンタの自己分析の通り、肯定してくれるってはあると思うわ。まあ意見がぶつかるときもあるけど、常に味方だってことは感じる。
 
でも、一番大きいのは、やっぱりアタシがアンタには何でも話せるって思ってるからよ。
 
何でかって言われるとアタシもはっきりとはわからないんだけど、たぶん8年間の信頼と実績、かしらね。アンタは私の生々しい私情を聞いても、味方でいてくれたもの。
 
節目節目って、私の場合は意外と心の中にはもやっとした思いが残っちゃうのよ。
 
特に恋人との別れなんて時は、かっこつけちゃったりして、言いたかったけど言えなかった、そんな"残尿感"が残るわけ。
 
アンタにはそういうところをぶちまけたいの。すっきりしたいのよ。(...てまるでアンタが便器みたいな物言いでごめんなさいね)
 
ほら。恋愛ドラマとかだと、失恋した女の子が高台から「xxxxxのバカヤロー!!」って叫んで、その後うんこした後みたいなすっきりした表情になるシーン、良くあるじゃない?
 
節目節目にアンタに報告に行くのは、アレの代替だと思う。
 
だから、これからも定期報告会、開かせてもらうわ。調整お願いね。
 
 
草々